2010年3月27日(土)「しんぶん赤旗」
派遣法の抜本改正を
自由法曹団・全労連など集会
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自由法曹団、全労連、労働法制中央連絡会は26日、衆院第1議員会館で労働者派遣法の抜本改正と、労働裁判の勝利をめざす集会を開催しました。
140人の参加者を前に主催者あいさつした自由法曹団の菊池紘団長は、労働者派遣法について「非正規雇用という働き方は例外とし、正規労働を基本とするような抜本的な改正を求めたい」と語りました。
政府が19日に閣議決定した改定案について鷲見賢一郎幹事長は、製造業派遣で「常用雇用」を、登録型派遣で「専門26業務」を、それぞれ禁止の例外としていることをあげ、「二つの抜け穴」があると指摘。「この抜け穴によって、派遣労働者は救われない。改正の名に値しない」と批判しました。
違法派遣があった場合の「直接雇用みなし制度」についても、契約される労働条件は派遣元との契約と同じ低賃金、短期間の有期契約のままになると語り、抜本改正をよびかけました。
三菱ふそうで「派遣切り」にあい、裁判でたたかう男性は、「常用雇用だったが、派遣切りされた」と語り、「製造業派遣の全面禁止が必要だ」と訴えました。日産に派遣され、雇い止めされた阿部恭さんと土屋理美さんは、「いまの改定案では、私たちは救われない」と語りました。
日本共産党の小池晃政策委員長、高橋ちづ子衆院議員があいさつし、小池氏は、改定案にたいする日本共産党の修正要求の内容を説明。「法案は閣議決定されたが、まだ国会に提出されていない」とのべ、あきらめずに修正を求めていく運動が大事だと強調しました。