2010年3月26日(金)「しんぶん赤旗」
新基地つくらせない
沖縄・うるま 市民総決起集会開く
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米軍普天間基地の沖縄県内「移設先」として名前があがった沖縄県うるま市で25日、「与勝海上基地建設反対 うるま市民総決起集会」が開かれました。
520のいす席は瞬く間に埋まり、立ったままの市民で会場は満員となりました。
「13年前に基地反対町民総決起大会を開いたこの場所で、再び同じ大会を開くなどと、だれも思わなかった」。大会を主催した市民協議会の代表が怒りで声を震わせました。
うるま市では、19日に市議会が全会一致で反対意見書を可決、25日には「日本一の生産を誇る沖縄モズク(県内の4割を生産)の生育場」の漁場を守ろうと5漁協が嘆願書を提出するなど、怒りが広がっています。
市長と議長のメッセージは「うるま市には、米軍及び自衛隊基地が11施設も所在し…市民は常に危険と隣り合わせの生活を余儀なくされている」(島袋俊夫市長)、「うるま市に新たな基地はつくらせない」(西野一男議長)と住民の思いを代弁しました。
激励あいさつした普天間爆音訴訟の島田善次団長が「我々には団結しかない。島ぐるみ闘争です」と呼びかけると、会場から「そうだ」の声と大きな拍手がわきました。女性や青年、おじい・おばあに続いて社民、民主、共産、社大各党が決意表明。日本共産党の田中直次市議は「うるま市の8%は米軍施設。与勝沖断念、県内移設断念の声を広げましょう」と訴えました。
参加者は「与勝海上新基地建設計画を白紙撤回」「普天間米軍基地を無条件即時返還」の大会決議を採択しました。赤嶺政賢衆院議員がメッセージを寄せました。