2010年3月24日(水)「しんぶん赤旗」
泡瀬干潟埋め立て中止を
参院委 紙議員「合理性欠く」
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日本共産党の紙智子議員は23日、参院沖縄北方問題特別委員会で、前原誠司国土交通相に、沖縄市泡瀬干潟の埋め立て事業の中止を厳しく迫りました。
同事業をめぐっては、昨年10月の福岡高裁那覇支部が、「経済的合理性を欠く」とし、公金支出を違法とする判決を下しました。しかし、沖縄市は事業を継続するための新たな計画を国に提出しようとしています。
紙氏は、「本来、市は埋め立て事業から撤退すべきだ」と主張。紙氏が「新しい案は旧案の縮小版。大臣が懸念した経済的合理性に欠ける内容ではないか」とただしたのに対し、前原氏は「採算性など厳しい前提にもとづいてやるよういっている」などと従来の考えを説明しました。
一方前原氏は、同干潟埋め立て事業の発端となった土砂を生み出し続けている東ふ頭浚渫(しゅんせつ)工事については、「仮に(埋め立て事業の)1期工事がやめられても別の(土砂)処分場所を探して、いまの(浚渫)計画は続けたい」などと答弁。
紙氏は、民主党の「沖縄ビジョン2008」で、「泡瀬干潟埋立事業は…新港地区の浚渫土砂の受入れ場としての事業となっており、港湾事業と共に計画を見直す必要がある」としていたことを指摘。埋め立て中止を重ねて求めました。