2010年3月21日(日)「しんぶん赤旗」
国は訴え取り下げよ
沖縄・妨害禁止訴訟で要求
仁比氏
沖縄県米軍北部訓練場のヘリパッド(ヘリ離着陸帯)6カ所増設に反対する地元・東村高江集落の住民に対し、国が通行「妨害」禁止の裁判を提訴している問題で、仁比そうへい参院議員は19日の参院法務委で、「裁判所に引きずり出してヘリパッドを押しつけることは許されない」と千葉景子法相、榛葉賀津也防衛副大臣に厳しく迫りました。
米軍基地の工事をめぐり、国が住民に対し妨害禁止訴訟を起こした例はほかにありません。
仁比氏は、「提訴は、平和的な監視や説得、抗議をしているだけの普通に暮らす住民を恫喝(どうかつ)するものだ。前政権を引き継いではならない。すぐに訴えを取り下げよ」と追及しました。千葉法相は「政府全体でとりくんでいること」として応じませんでした。
先行した仮処分では現場にいなかったのに小学生が国から訴えられ(のち取り下げ)、榛葉副大臣が今年2月、「お子さんがそのようなところにいることが極めて危ないし、おとながしっかりと配慮しなければならない」と国会答弁したことがいっそう親子を傷つけています。
仁比氏は「何を根拠に答弁したのか」とただしました。榛葉副大臣は「司法が判断する問題」などと無反省に繰り返し、なんらの根拠も示しませんでした。
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