2010年3月21日(日)「しんぶん赤旗」

国民の期待裏切る政治を変え

願い前に進める大波おこそう

群馬・桐生で市田書記局長訴え


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(写真)市田忠義書記局長を迎えて開かれた日本共産党大演説会=20日、群馬県桐生市

 織物の街として知られる群馬県桐生市の市民文化会館で20日、日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた演説会が開かれました。市田氏が演説会で同市を訪れるのは初めてです。

 小林勝元県弁護士会長に続いて、幾井俊雄桐生市議会議長が「われわれと方向性は一緒です」とあいさつ。亀山豊文桐生市長はじめ星野已喜雄沼田市長、恩田久明和町長、奥木功男JA群馬中央会長からメッセージが寄せられました。

 「自民・公明の政治を変えたいという願いが込められた1票1票で誕生した鳩山内閣だったが、半年たった今、支持率は30%前後に落ち込み、不支持が上回った。どうしてか」と問いかけた市田氏は、鳩山政権への国民の怒りが高まっている理由を、2点述べました。

 第一に「選挙公約を次々と破ったこと」です。市田氏は、鳩山由紀夫首相自らが野党時代に「うば捨て山」と批判した後期高齢者医療制度の即時廃止を覆し、先送りさせたことで「国民の怒りは本当に大きい」と批判。沖縄県の米軍普天間基地問題でも、沖縄を含む日本各地への「移設先」探しに狂奔していることを、「アメリカに対して『日本に基地はいらない』と言わないから迷走するのだ」と批判しました。

 二つ目に、「政治とカネ」の問題です。市田氏は、鳩山首相の偽装献金や小沢一郎民主党幹事長のヤミ献金、北海道教職員組合からの違法な政治資金―など民主党をめぐるさまざまな事件・疑惑をあげ、「自民・公明の古い政治と何ら変わらないのは誰の目にも明らかだ」と強調しました。

 その上で市田氏は、日本共産党は鳩山政権の国民の期待を裏切る行動を真正面からただし、「大企業中心の政治にメスを入れる人間らしい働き方や中小企業支援に軸足を置いた経済改革の提案、医療・介護・子育てなど暮らしを守る国民要求実現のために『建設的野党』として頑張ってきた」と述べ、「日本共産党を参院選で大きくしていただき、『政治を変えたい』というみなさんの願いを前に進めよう」と訴えました。

 「そうだよ」と怒りを込めたつぶやきが聴衆から何度も聞こえ、市田氏への真剣なまなざしと、うなずきは途切れませんでした。

大門氏訴え

 大門みきし参院比例予定候補は、国会の追及で日本郵政の契約社員10万人を正社員にさせる実績や、中小企業の「不良債権」という呼称を改めさせ、正社員が当たり前の社会へと論戦してきた成果を報告し「政治を前に動かす党国会議員団をさらに大きくして」と呼びかけました。

 たなはしせつ子群馬選挙区予定候補は県上空での米軍機低空飛行訓練による騒音をあげ「軍事同盟で国民の安全と命は守れない。命とくらしを守るためみなさんの声を国会に届けたい」と訴えました。

 前橋市からきた女性(62)は「市田さんの話は具体的で初めて聞く人にも分かりやすい。前橋市では米軍機飛行訓練の騒音がひどく、テレビの音がよく聞こえないほど。安保の問題でも抗議の運動や署名を広げていきたい」と語りました。


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