2010年3月19日(金)「しんぶん赤旗」
思いやり予算「安いものだ」
米高官が削減に反発
【ワシントン=小林俊哉】米下院外交委員会のアジア・太平洋小委員会は17日、日米関係をテーマに公聴会を開き、マイケル・シーファー副国防次官補(東アジア担当)が在日米軍に対する「思いやり予算」について、「日米同盟の重要な戦略的柱だ」と述べ、削減に強く反対しました。
シーファー氏は「日本が『思いやり予算』を通じて同盟に寄与することは不可欠だ」と主張。米軍の存在で、日本の防衛費は低く抑えることが可能となっているとして、「日本が受けている安全保障上の恩恵からみれば、安いものだ」などと述べました。
日本は自国の安全保障を米国の「核の傘」に依存しているとして、日本政府と今後とも核抑止を含む安全保障問題で幅広く協議を続ける考えを示しました。