2010年3月18日(木)「しんぶん赤旗」

“入植地は違法”

EU外相、国連事務総長


 【カイロ=松本眞志】欧州連合(EU)のアシュトン外相は16日、訪問先のエジプトの首都カイロにあるアラブ連盟本部で、イスラエルが推進する占領地での入植地拡大がパレスチナとの和平協議再開にとって脅威となると発言しました。

 アシュトン氏は同連盟内で講演し、「入植地問題についてのEUの立場ははっきりしている。入植地は違法だ」と明言。

 「東エルサレムに新住宅を建設するという最近のイスラエル政府の決定は、和平協議開始の合意を危険にさらして台無しにするものだ」と述べて、ネタニヤフ政権がエルサレムに「併合」したとするヨルダン川西岸地区での入植地拡大計画を非難しました。

 一方、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は国連本部での16日の記者会見で、イスラエルが発表した東エルサレムでの入植地拡大について「入植は国際法に反している」と改めて非難。その上で、現地で抗議行動が起きたことを踏まえ、当事者に平静を呼び掛けました。


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