2010年3月17日(水)「しんぶん赤旗」

NPT会議へ 署名400万船積み

総数543万突破 さらに


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(写真)400万人分を超える署名を前に決意を語る、NPTニューヨーク行動の参加予定者=16日、東京都文京区

 5月ニューヨークで始まる核不拡散条約(NPT)再検討会議に提出するため、全国1200万を目指してすすめられている「核兵器のない世界を」国際署名が16日までに543万筆を突破しました。原水爆禁止日本協議会(日本原水協)は同日、東京都内で「船積み送り出し集会」を開きました。集会会場に400万を超える署名が持ちこまれ、署名数が書かれた段ボール153箱を積み上げました。船積み(28日)後に集められた署名はニューヨークに行く代表団が持参します。

 高草木博事務局長は、前回2005年の再検討会議の際に集めた署名数(503万筆)をすでに超えており、日本でのとりくみが国際的な反響を呼んでいると紹介。「日本国民の10%、1200万という目標に向け、いまの運動の勢いを加速し、ニューヨークへ行く1500人の原水協代表団にたくそう」と呼びかけました。

 「積み上げられた署名をみてみなさんの熱意を感じました」と13歳で被爆した神奈川県原爆被災者の会事務局長の中村雄子さん(77)。高齢でニューヨークに行けるのも今回が最後になると思うとのべ、被爆者の英文の被爆体験の本20箱分を署名と一緒に船積みするとのべました。

 高校を卒業したばかりの女性(18)は、「この署名の一つひとつが宝物です」とのべ、「私たちの子どもや孫の世代が核兵器のことで悩んでほしくない。ニューヨークで“核兵器はなくせるものですよ”と伝えたい」と語りました。

 全日本民医連の長瀬文雄事務局長、新日本婦人の会の高田公子会長、全労連の松山友幸青年部長、宗教者平和協議会の森修覚事務局長、全商連の小林秀一青年部協議会議長が次々と決意表明。全労連の小田川義和事務局長があいさつしました。

 広島市、長崎市、宮崎県都城市、岡山県笠岡市、千葉県佐倉市の集会への市長メッセージが紹介されました。



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