2010年3月11日(木)「しんぶん赤旗」

「普天間」受け入れ拒否

大分県議会 全会一致で決議


 大分県議会本会議は10日、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)「移設」問題をめぐり、国民新党が訓練の一部を大分県の陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場に移す案を政府・与党の沖縄基地問題検討委員会に提示したことについて、受け入れ拒否の決議を全会一致で可決しました。

 同検討委員会に提示された沖縄以外の移設先自治体で、県議会が受け入れ拒否を表明したのは大分県が初めて。

 決議文は、「県として在沖縄米軍の日出生台での演習の縮小・廃止を強く要請しているなか、移設案に『日出生台』の名前が挙がること自体、県民の気持ちに逆行することになる」とのべています。

 この問題では広瀬勝貞県知事が9日の県議会で、日本共産党の堤栄三県議の質問に「検討過程とはいえ、こんな話が出てくるというのは無責任」と答え、受け入れ拒否を表明。同演習場をかかえる由布市と、玖珠、九重両町も拒否する意向を示しています。

 同演習場では2月に在沖縄米海兵隊が7回目となる実弾砲撃演習を実施したばかり。



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