2010年3月10日(水)「しんぶん赤旗」
基地の県内移設許すな
県民会議が緊急集会
沖縄
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沖縄県那覇市で9日夜、政府による米軍普天間基地の沖縄県内押し付けに反対し、同基地の「早期閉鎖・返還と県内移設反対」などを全会一致で可決した沖縄県議会決議の実現を求める緊急集会が開かれました。10日に上京する県議会代表団の激励を兼ねたもの。
主催は「基地の県内移設に反対する県民会議」。同会は、普天間基地などの県内たらい回しに反対して1999年、日本共産党、沖縄社会大衆党、社民党3党と県内平和・民主団体らで結成。
悪天候で急きょ、屋内に変更されたにもかかわらず、会場は壁際にも県民がびっしり並ぶ満員状態。
「県議会決議を実現しよう」「政府は県内移設を断念せよ」――「日米両政府に怒りを込めた」(司会)シュプレヒコールで始まった集会で主催者あいさつした同会共同代表の新垣繁信・県統一連代表幹事は「鳩山内閣が主権者・沖縄県民の声を切り捨てて、アメリカが求める県内移設を含む決定をするなら、主権をアメリカに売り渡す行為」と批判しました。
各団体の決意表明では、「絶対許せない」「議員辞職を求める」などと県内移設を主張し続ける県選出国民新党議員への怒りと鳩山内閣への失望が噴出。県議会全会派が参加する県民大会の4月開催が報告されると会場は歓声と拍手に包まれました。3党代表が決意をのべ、日本共産党の嘉陽宗儀県議団長が県議会決議の意義と党の立場を強調し、県民の団結を呼びかけました。