2010年3月9日(火)「しんぶん赤旗」
徳之島も新基地ノー
3町長出席 島民600人集う
|
米軍普天間基地の「移転先」の一つとして浮上している鹿児島県徳之島(徳之島、伊仙、天城3町)で7日夜、米軍基地移設反対集会が開かれました。「徳之島の自然と平和を考える会」が呼びかけたもので、会場の徳之島町文化会館には、島民600人が詰めかけ熱気にあふれました。
集会では、大きな拍手に迎えられ登壇した3町長が舞台中央でガッチリと握手。「沖縄からも日本からも基地をなくそう」(高岡秀規・徳之島町長)、「移設から農地を守り、基地に頼らない農業立島を。力を合わせ、すばらしい島をつくろう」(大久幸助天城町長)、「日本の外交は、『沖縄の米軍基地削減』をアメリカと堂々と交渉してほしい」(大久保明伊仙町長)と、それぞれ力強く決意表明。会場は割れるような拍手と歓声に包まれました。
講演に立った沖縄県民医連の山田義勝氏は、普天間基地で昼夜繰り返される戦闘機や大型ヘリの離発着訓練時のすさまじい爆音を映像で告発しました。
会場からも手が挙がり島民が「3町長は共同歩調で最後まで結束してください」「アマミノクロウサギなど徳之島の希少動植物の保護を」などと、熱い思いがつづきました。
大久保伊仙町長は「奄美復帰闘争以来の熱気を感じた」と感想をのべ、主催者の椛山幸栄・同会会長は「一体感のあるすばらしい集会だった。これからも一生懸命『基地反対』の声をあげていきたい」と語りました。