2010年3月7日(日)「しんぶん赤旗」
NTTリストラ大阪訴訟
「たたかいの出発点」
勝利報告集会開く
8年にも及んだNTT11万人リストラ大阪訴訟の勝利報告集会が5日夜の大阪市内で、原告団や支援者ら約320人が一堂に会し開かれました。大阪訴訟弁護団の出田健一主任弁護士が「判決は労働者の不利益性に、あたたかい配慮をしている。先例になる」と意義を報告。盛大な歓声と拍手の中、会場全体で「労働者の勝利だ」と喜びが沸きました。
NTT西日本が退職・リストラに同意しなかった人に強制した遠隔地配転は違法だとし、慰謝料支払いを命じた大阪高裁判決が、最高裁の上告棄却によって確定(昨年12月8日)したのを受けたもの。大阪・兵庫支援共同会議や通信産業労働組合の大阪、兵庫、京都各支部、大阪争議団共闘会議など7団体が主催しました。
大阪支援共闘会議の森井康生議長らがあいさつ。次いで20人の原告がそろって演壇にのぼりました。団結してたたかった長い年月が「人生に残るもの」だとこもごも語り、「新しいたたかいの出発点」として、各地で続く訴訟の勝利へ支援を呼びかけました。
大阪弁護団の河村武信団長は、大阪高裁判決のほか、NTT西の不当労働行為を認めた中央労働委員会命令を追認した東京地裁判決などの「画期的」成果を強調しました。
集会には、日本共産党の宮本岳志衆院議員や山下芳生参院議員、清水ただし参院大阪選挙区予定候補らが参加。「真理と正義は必ず勝利する」と祝しました。国会で問題を追及してきた八田ひろ子元参院議員や当時の秘書だった、もとむら伸子参院愛知選挙区予定候補も駆けつけました。
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