2010年3月6日(土)「しんぶん赤旗」

高校無償化

「外国人学校も対象に」

衆院文科委 宮本議員が求める


 日本共産党の宮本岳志議員は5日、衆院文部科学委員会で、すべての外国人学校に高校無償化法案を適用するよう求めました。

 同法案は、各種学校を対象としていますが、「高等学校の課程に類する」と文部科学省令で定めた場合に限っています。

 政府内部から朝鮮学校を対象から除外することを求める声があがるなど、大問題となっています。

 宮本氏は、日本政府が批准している国際人権規約(A規約)や子どもの権利条約では、すべてのものに教育の権利を認めることが明記されていると指摘。「国際条約上、どの国の子どもも学ぶ権利を等しく保障するというのが当然の国際ルールだ。これを守らなければならないと思っているのか」と質問。

 川端達夫文科相は、権利の阻害があってはならないとしつつも、「(対象について)『高等学校の課程に類する課程』をおくものということの判断は差別につながらない」と述べました。

 宮本氏は、先月ジュネーブで行われた人種差別撤廃委員会で、朝鮮学校の除外問題について憂慮する意見が出ていることを指摘。「特定の国の外国人学校を排除することによって、国際的な場で、新たな『非常識』を生むようでは重大だ」と述べ、改めて、あらゆる外国人学校に適用するよう要求しました。



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