2010年3月6日(土)「しんぶん赤旗」

港湾労働者　海上デモ

春闘　賃上げ・安全求める

東京港

（写真）2010年国民春闘勝利をかかげて船を連ねる海上デモ＝５日、東京港

　「大幅賃上げで不況を吹き飛ばせ」「港湾の安全強化を」―。青空が広がった５日、東京港湾関係労働組合協議会は「春闘勝利！東京港総行動」に取り組みました。１５０人が参加し、春闘要求を掲げた旗をおし立てた８隻の船に乗り込み、東京港内をデモ航行しました。

　出発式であいさつした佐藤史生議長は、労働者にとって深刻な長時間・過密労働があり、コンテナ横転などによる死亡事故も発生していると指摘。「安全・安心の港湾づくりに、とりくまないといけない」と強調しました。

　各団体の代表が発言。東京地評の伊藤潤一議長は、「景気回復のためには内需拡大、賃上げが必要だ」と訴え。全労連・全国一般労組東京地本・東京都観光汽船分会の代表は、「船長が不当解雇された。船の安全のためにも解雇撤回を求めて、たたかう」と力強く表明しました。日本共産党のあぜ上三和子都議が連帯のあいさつをしました。

　海上コンテナ輸送の仕事をしている男性（３７）は、「１日１８時間働くこともあるのに、低賃金。不安定な非正規雇用が多い。正規雇用を増やして、労働条件も改善したい」と語りました。