2010年3月5日(金)「しんぶん赤旗」

2010春闘 内部留保を賃上げに

霞が関に3千人


 「内部留保使い賃上げを」「最低賃金を1000円に」―。全労連(全国労働組合総連合)と国民春闘共闘委員会に加わる労働組合は4日、17日の春闘集中回答日にむけて、東京・霞が関を中心にいっせいに春闘総行動に取り組みました。労働者派遣法の抜本改正を求める早朝宣伝に始まり、3000人による各省庁や各党の国会議員への要請、ダンプやタクシーでのデモ行進など多彩な行動を終日繰り広げました。

 正午の人事院・厚生労働省前では、「貧困・格差の解消、賃上げ。雇用確保で内需拡大めざす総行動」(全労連・春闘共闘主催)を実施。寒風の吹く中、1700人の参加者が歩道をうめ、組合旗が林立しました。

 全労連の大黒作治議長は、「景気は底を打つというが、国民に実感はない」として賃上げ、最低賃金の引き上げが必要だと強調。大企業が巨額の内部留保を取り崩して株主配当にあてていることにふれ、「ここに大企業のアキレス腱(けん)がある」とし、春闘で内部留保を還元させ、内需主導の経済への転換をかち取ろうと訴えました。

 各団体の代表がリレートーク。「消費税増税では、生活できない。食料品は非課税に」(生協労連)、「診療報酬の引き下げで、地域医療が崩壊した。早急に引き上げを」(日本医労連)と訴えました。



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