2010年3月3日(水)「しんぶん赤旗」
「実績ない」 公明に跳ね返る批判
「予算に反対し、結局、何もしていないのと同じ」「予算に反対したから実績がない」…。公明党は、日本共産党が政府予算案に反対してきたことについて、こんな共産党攻撃を繰り返してきましたが、野党となった今国会では一転して政府の2010年度予算案に反対しました。
予算の内容に応じて賛否の態度を明らかにすることは政党として当然です。しかし、10年度予算案をめぐり、公明党には何らかの実績や努力の跡がみられたのでしょうか。
日本共産党は2月17日、予算組み替え要求を発表し、自公政権による社会保障費削減路線の「傷跡」の是正とともに、社会保障拡充への転換を堂々と提案。志位和夫委員長は同日、鳩山由紀夫首相と直接会談し、予算組み替えとともに、大企業の過度な内部留保を国民の暮らしに還元する政策をと提起し、首相から「具体的な方法を検討してみたい」という前向きな表明を引き出しました。
ところが公明党は、予算組み替えも提案せず、民主・自民両党と密室で予算案の審議打ち切りや採決の日程を決め、徹底審議に背を向ける対応に終始。予算案審議でも、自公政権当時の「構造改革」による国民いじめへの無反省な姿勢を露呈しました。
「実績がない」という他党への根拠のない批判は、いま公明党自身に跳ね返ってきているのです。