2010年3月2日(火)「しんぶん赤旗」
被爆体験 次の世代に
世界青年のつどい開く
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「みんなのエネルギーをニューヨークに持っていきます」。5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議のニューヨーク行動に参加する青年らが壇上に並ぶと、参加者から大きな拍手が送られました。2月28日夜に、静岡市内で開かれた「核兵器なくそう・世界青年のつどい2010in静岡」です。160人が参加しました。
「核兵器のない世界」にむけた運動の継承と発信が「つどい」のテーマ。ナレーション劇「いつの時代も青年は同じ」が演じられました。家族に手紙を残して死んだ若い特攻隊員、広島・長崎の原爆の犠牲となった若い女性、米国のビキニ水爆実験で被災した漁船「第五福竜丸」の青年乗組員たち…。同じ年代の者として苦悩を共有したい、と青年たちが熱演しました。
参加者が1分間ずつ交流するコーナーでは、「ビキニデーに初めて参加しました。ニューヨーク行動に参加するので、1筆でも多く署名を集めたい」(茨城県の男性)、「被爆者が高齢化し体験を話してくれる人が少なくなっている。今のうちに体験をたくさん聞き、次の世代に伝えたい」(静岡県の女性)などの発言がありました。
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