2010年3月1日(月)「しんぶん赤旗」
行政への提言運動広がる
自治体保育労働者が全国集会
第18回自治体保育労働者の全国集会(主催・同実行委員会と自治労連保育部会)が27、28の両日、静岡市内で開かれました。全国から、500人を超える人たちが参加しました。
各地で、保育者と保護者、住民が共同して、行政に提言する運動が広がっています。子育てにかかわる人々の実態と要求をつかみ、「保育・子育て政策」を作成しているのが特徴です。
東京・目黒区職労の保育士は、「目黒保育・子育てビジョン」づくりの運動を報告しました。「すべての保育施設の状況と実態の把握を」と調査や懇談を推進。子育て支援の現状をつかもうと、公園や子育てサークル、妊婦健診などに積極的に出向いたことを話しました。
つながりのなかった家庭福祉員や認可外保育所園長などともつながり、「子どもの保育・子育て環境を豊かに」の共通の思いをもてるようになったと話しました。
「公的保育制度解体や最低基準緩和など保育への攻撃が強まっている。国、自治体が責任をもつ公的保育制度を守る運動とつなげて、区に提言内容の実現をさせていきたい」とのべました。
高知自治労連の保育士は、「地域にねざす保育所を」とすすめる保護者、住民との運動を報告しました。
高橋光幸実行委員会事務局長が基調報告。鳩山政権がすすめる保育所最低基準の廃止・地方条例化、定員基準撤廃などを許さず、子どもの成長を願う保護者・住民との共同の運動をすすめようと訴えました。
宇都宮健児弁護士(反貧困ネットワーク代表)が、貧困について講演しました。