2010年3月1日(月)「しんぶん赤旗」
日本共産党議員の国会質問
吉井議員
国会議員、なぜ対象外
「陵墓」立ち入り改善を
日本共産党の吉井英勝議員は25日、衆院予算委分科会で、宮内庁によって「陵墓」(皇室の先祖の墓)にされている古墳の問題を質問しました。
「陵墓」の中には、考古学的見地からの築造時期と、宮内庁治定の被葬者の時代とが全く合致しないものがありますが、政府は「陵墓の治定を覆すにたる陵誌銘等の確実な資料が発見されない限り、現在のものを維持していく」という見解を示しています。
吉井氏は奈良県西殿塚古墳などの実例を示し、「陵誌銘が出てきて陵墓を決めたのか」と質問。本田清隆宮内庁書陵部長は「陵誌銘は出ていない」と答弁しました。
吉井氏が「調べ直して間違いがあれば、治定変更をするのは当然」と学術調査を求めたのに対し、平野博文官房長官は「ご指摘の観点も加えて対応していかなければならない」と答弁しました。
また吉井氏は「陵墓の立ち入りの取扱方針」の中で、国会議員が対象外になっている点について、「国費で管理している古墳に、なぜ国会議員が立ち入りできないのか」と質問。平野長官は「おっしゃる意味はよく理解できる。研究してみたい」と答えました。
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