2010年2月27日(土)「しんぶん赤旗」
米軍機墜落想定の訓練
普天間・嘉手納周辺 小中6校
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沖縄県内の小中学校で米軍機の墜落事故を想定した避難訓練が行われていることが分かりました。沖縄県議会で25日、日本共産党の渡久地修議員が質問し、明らかにしたもの。
訓練を実施しているのは、普天間小学校、普天間第二小学校、嘉数小学校(以上、宜野湾市)、嘉手納小学校、屋良小学校、嘉手納中学校(以上、嘉手納町)の6校。金武正八郎・県教育長は「墜落事故を想定した避難訓練を実施している。県以外に問い合わせたところ、実施していないとの回答だった」と答えました。
渡久地議員が読み上げた、普天間第二小学校の「避難訓練(飛行機墜落)実施計画」には、訓練の「ねらい」を「身近にある飛行場から離着陸を繰り返す飛行機によって常に墜落の危険にさらされている事を知り、的確に避難が行えるようにする」と記しています。
同「緊急マニュアル」には「緊急です。本校運動場に飛行機が落ち児童○○名が負傷しています。至急、救急車を要請します」との想定連絡もあります。
渡久地議員は仲井真弘多知事に対し「こんな小さな子どもたちに、こんな怖い思いをさせている。こんなことが許されていいのか。子どもたちに代わって、直ちに米軍に学校の上を飛ぶなというべきではないか」と追及しました。知事は「よく知っておりません」「きちっと取り組みたい」などと答えました。