2010年2月27日(土)「しんぶん赤旗」
シリアとイラン 米の干渉に共同対処
大統領会談
【カイロ=松本眞志】イランのアハマディネジャド大統領は25日、訪問先のシリアの首都ダマスカスで同国のアサド大統領と会談し、米国による域内での干渉に共同で対処していくことを確認しました。
会談後の会見でアサド氏は、皮肉をまじえ「助言はありがたいが、他人がわれわれの地域や歴史についてとやかく教訓を与えることは望ましくない」と発言。先に中東を歴訪したクリントン米国務長官がシリアとイランが域内のトラブルの要因になっているとコメントしたことに反論しました。
アハマディネジャド氏はより率直に、「米国は干渉をやめて荷物をまとめて中東から出て行ってほしい」と述べました。
イスラエルや米国など西側諸国はこれまで、イランがシリアと共同してレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラやパレスチナのイスラム武装抵抗組織ハマスを支援し、域内を不安定化していると非難してきました。
アハマディネジャド氏は今回の訪問で、シリアに亡命中のパレスチナの武装組織ハマスのメシャル政治局長と面談。ヒズボラ指導者のナスララ師とも会う予定だとされています。