2010年2月27日(土)「しんぶん赤旗」
ノルマ未達成なら解雇
大門氏に 金融契約社員ら告発
「リスクの高い金融商品の販売ノルマ未達成なら雇用更新しません」―。日本共産党の大門みきし参院議員は25日、国会内で金融労連と郵政産業労働組合の代表、金融関係の非正規職員と懇談し、参加者は契約社員に理不尽な条件が押し付けられている実態を告発しました。
懇談には、あおぞら銀行で、投資信託・年金保険販売のノルマ未達成を理由に昨年6月に解雇通告された労働者が参加しました。大門氏の国会での追及を受け、解雇が撤回されたことにお礼を述べました。しかし業界全体ではノルマ未達成の場合、契約社員を解雇するという不当労働行為がまだ横行しています。
ある信託銀行で働く契約社員は、「自分のクビがかかっていたら、この人にこんなリスクのある商品をすすめて大丈夫かなと思ってもやってしまう。雇用契約に販売目標をリンクさせることをやめるべきだ」と訴えました。
日本郵政グループのゆうちょ銀行、かんぽ生命から販売委託を受けている郵便局の労働者も参加。過大なノルマが押し付けられている現状について話しました。この問題については、日本郵政から大門氏に対し、ノルマ制度について見直しをすすめているとの回答があったことが報告されました。
大門氏は、「消費者保護からいっても大問題だ。この間の追及で改善を約束する企業も出てきているが、根絶のため力を合わせましょう」と参加者を激励しました。