2010年2月26日(金)「しんぶん赤旗」
後期医療廃止へ大運動
全日本民医連の総会始まる
小池氏あいさつ
全日本民主医療機関連合会(全日本民医連、鈴木篤会長)の第39回定期総会が25日、3日間の日程で、京都市内で始まりました。医師や看護師、職員ら、全国から代議員約600人が参加しました。
長瀬文雄事務局長が今後2年間の運動方針案を提案。新政権について「政権は交代したが、その政策は後退している」と批判。後期高齢者医療制度について「国民との約束を守り、すぐに廃止すべきだ」と大運動をよびかけました。
また、(1)療養病床削減の撤回運動の推進、無料低額診療事業(一定数以上の生活困窮者を無料低額で診療すれば法人税減免などを受けられる制度)の実施事業所の拡大(2)地域・職域に密着した臨床調査研究など、貧困と格差を告発・可視化する活動を前進させる―など具体的な方針を提起しました。
大山美宏副会長が「私たち民医連は、無差別・平等の医療と福祉の実現をめざす組織です」などとする新しい民医連綱領案を提案しました。
総会には、日本看護協会と全国自治体病院協議会など幅広い団体・個人から祝電・メッセージが寄せられました。
4月11日投票の京都府知事選の予定候補者、門ゆうすけ氏(京都民医連第二中央病院・院長)が来賓あいさつ。
日本共産党から、小池晃参院議員(政策委員長)と最上清治党市民・住民運動・中小企業局長が出席。小池氏は、後期高齢者医療制度の廃止を鳩山由紀夫首相に迫ったことなど、国会での活動を紹介しつつ、「『派遣村』など、どこでも民医連の姿がある。国民の人権を守り政治を変えるたたかいで、民医連は本当に大きな役割を発揮している」とあいさつしました。