2010年2月24日(水)「しんぶん赤旗」
「6カ国」再開めざし
米・朝・韓当局者が訪中
【北京=山田俊英、ワシントン=小林俊哉】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の再開をめぐり23日以降、米朝韓当局者が議長国、中国を相次いで訪問し、動きが活発化してきました。
韓国首席代表の魏聖洛(ウィ・ソンラク)朝鮮半島平和交渉本部長が23日に到着。2日間の滞在中、武大偉・朝鮮半島問題特別代表と会談し、先に訪中した北朝鮮首席代表の金桂冠(キム・ゲグァン)外務次官との協議内容について説明を受ける予定です。
24日には米政府北朝鮮政策担当のボズワース特別代表がソン・キム6カ国協議担当特使とともに訪中し、協議再開について武氏と会談します。
北朝鮮からは朝鮮労働党の金永日(キム・ヨンイル)国際部長が23日に北京を訪れ、中国共産党の王家瑞対外連絡部長と会談しました。王部長が先に訪朝したことに対する答礼です。
中国側によると、両国関係について突っ込んだ意見交換を行い、地域の平和・安定維持に積極的に貢献することを確認したといいます。6カ国協議についても意見を交わしたとみられます。金氏は外務次官や6カ国協議首席代表を歴任しています。
22日、ワシントンで記者会見したクローリー米国務次官補(広報担当)によると、ボズワース氏の北京訪問中、北朝鮮側と会談する予定はないといいます。同氏は韓国、日本も訪問します。
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