2010年2月23日(火)「しんぶん赤旗」
民主党 地方選敗れ内閣支持率も37%
「政治とカネ」響く
鳩山由紀夫首相は22日、長崎県知事選や東京・町田市長選で民主党など与党3党が推す候補が大差で敗れたことについて「厳しかった。国政の影響があったことは否めない。政治とカネの問題の影響を受けたというべきだ。真摯(しんし)に受け止める必要がある」と述べました。
平野博文官房長官も同日の記者会見で、知事選結果について「長崎県」を「沖縄県」と言い間違えて事務方から訂正されるほどの慌てぶり。「参院選の前哨戦にならないようにしないといけない」と語り、衝撃を隠しませんでした。
長崎県は昨年夏の衆院選で民主党が接戦で自民党を破って議席を独占した選挙区。その県知事選で9万票を超す大差で敗れただけに鳩山首相は、自らの偽装献金事件や小沢一郎幹事長をめぐる政治資金規正法違反事件が響いたことを認めたかたちです。
今回の地方選結果について「『政権交代』の熱気が冷めつつある」(「日経」22日付)との指摘や、小沢氏ら民主党幹部が応援に入った東京・町田市長選で民主党推薦候補が敗れたことについて「『選挙の小沢』の威光も陰りかねない」(「毎日」同)と書くメディアもあり、小沢氏の進退問題が再浮上しています。
「朝日」の世論調査(20、21の両日実施)によると、内閣支持率は37%。時事通信社の世論調査(4〜7日実施)でも内閣支持率35・7%という数字が出ています。