2010年2月22日(月)「しんぶん赤旗」

米軍再編 地元から反発

防衛相との対話で市民ら

山口・岩国


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(写真)「公約実行、総選挙マニフェスト」と書かれたリーフレットを掲げ、艦載機移駐見直しを訴える市民たち=20日、山口県岩国市

 山口県岩国市で20日、北沢俊美防衛相を迎え、市民との対話集会として「『米軍再編と岩国』を考えるフォーラム」が民主党の主催で開かれ、市民ら約900人が集まりました。

 民主党のマニフェストで「米軍再編について見直しの方向で臨む」と掲げていたものが、民主党中心の政権が誕生すると日米で合意したロードマップ通りすすめる方針が示され、地元から反発の声が広がるなか開かれたものです。

 北沢防衛相は、「国の安全をどうしても確保しなければいけない。日米同盟の成果を国政のなかに担保しなければならない」と政府の立場をのべ、米軍再編をすすめていくことへの理解を求めました。

 これに対して、井原勝介前岩国市長は、防衛省が買い取りを表明している愛宕山地域開発跡地の使用目的をただし、岡村寛氏(愛宕山を守る市民連絡協議会世話人代表)は「米軍住宅建設に住民が反対していることを、どう理解しているか」と迫りました。

 北沢防衛相は「防衛省として『米軍住宅にしたい』と言ったことはない。県と市からの買い取り要請にもとづいている。用途について提案があれば寄せてほしい」と答えました。

 川下地区連合自治会の三木健二会長の「米軍再編の見直しはないのか」との問いには、北沢防衛相は「再編計画を見直すことになると日米合意の前提が全部ほどけてしまう」とあくまでも日米合意優先で再編をすすめることを強調しました。



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