2010年2月19日(金)「しんぶん赤旗」

普天間返還 全国運動を

安保中実委が提起 4月に中央集会


 日米安保条約廃棄、米軍基地撤去などを求めて運動する安保破棄中央実行委員会は18日、東京都内で全国代表者会議を開き、米軍普天間基地の無条件返還と新基地建設反対を求める中央集会を4月14日夜、東京・日比谷野外音楽堂で開催することを決めました。

 代表者会議には、29都道府県と中央団体の代表が参加しました。報告に立った早坂義郎事務局長は、政府が「普天間問題」で結論を出すとする5月末にむけ、沖縄県民と連帯して普天間基地の無条件返還を求める一大国民運動を展開しよう、と呼びかけました。

 あわせて、同基地の無条件返還を求める請願署名の目標を各団体が積極的に掲げ、署名を通常国会に積み上げることを提起しました。

 沖縄県の代表を迎えた全国連鎖集会は、3月だけでも神奈川、愛知、大阪、京都、山口・岩国、北海道などで計画されています。

 早坂氏は、基地闘争とともに、ことしを安保条約廃棄の世論の多数派をめざす転機の年とするために、今の安保条約が発効してから50年となる6月に「全国統一行動月間」を展開しようと呼びかけました。名護市長選について沖縄県統一連の山田義勝事務局長が特別報告しました。

 討論では、沖縄に連帯する取り組みについて発言が相次ぎました。

 岡山県の代表は、28日から陸上自衛隊日本原演習場で始まる3回目の「日米共同訓練」に反対する運動を報告。共同訓練の部隊は名護市辺野古に居座る米海兵隊です。沖縄の米軍基地撤去のたたかいと一体だとして、県内で開く5月9日の沖縄連鎖集会を成功させたい、と話しました。

 日本共産党の井上哲士参院議員が国会情勢を報告し、国民大運動実行委員会の黒田健司事務局長が連帯のあいさつをしました。



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