2010年2月17日(水)「しんぶん赤旗」
被爆者50人 5月にNYへ
国連で原爆展計画
NPT再検討会議に呼応
5月にニューヨークで開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議を成功させ、「ふたたび被爆者をつくらない」という被爆者の願いを実現させようと、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は、NPT再検討会議の開催にあわせた国連本部での原爆展、50人の被爆者代表派遣などの準備をすすめています。
国連本部での原爆展は2005年のNPT再検討会議のさい初めて実現し、今回が2回目。「ヒロシマ、ナガサキから世界へのメッセージ」と題して、NPT再検討会議が始まる5月3日から同会議の終了まで開催する予定です。日本被団協が主催します。
展示会場は、一般見学者も入ることのできる1階ロビー中央に位置するメーンギャラリー。被爆写真、核兵器廃絶運動、被爆者の訴えを英訳したものなど50枚のパネルと、被爆者の遺品を展示します。被爆者が1日3回、自らの体験を直接語る場も設けます。
被爆者代表は4月30日から5月7日の日程でニューヨークを訪問します。原爆展のほか、学校や市民集会で証言活動をおこなう予定です。50人の被爆体験を英訳した冊子や、1030人の被爆者から集めた「被爆者からのメッセージ」(英語版)を訪問先で配布します。紙芝居や、被爆体験を描いた絵なども持ち寄る予定です。
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