2010年2月16日(火)「しんぶん赤旗」
核廃絶の交渉開始を
世界250団体が呼応
5月NPT再検討会議へキャンペーン
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「オバマ米大統領と世界の指導者は核兵器廃絶の交渉の開始を」。15日、250団体を超える国際的ネットワークが世界でいっせいに呼びかけを発表し、「平和と人間のニーズのために、いまこそ廃絶を!」と、5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけたキャンペーンを開始しました。
2003年2月15日のイラク反戦行動の日にあわせて発表されたものです。アメリカでは「ピースアクション」「アメリカフレンズ奉仕委員会」の広報部が報道各社にメール送信。ドイツでは反核法律家委員会が文化人、政治家など50人で記者会見を開き、日本では日本原水協を通じて発表されました。
呼びかけは、世界中の核兵器を廃絶する交渉をNPT再検討会議またはその前に開始するよう求めています。
アメリカ、日本、ドイツの団体代表のコメントを掲載。アメリカフレンズ奉仕委員会のジョゼフ・ガーソン氏は「世界各国政府の代表が国連本部に集まる」とのべ、国際的な草の根の力を結集し、NPT再検討会議にあわせてニューヨークでおこなわれる国際反核行動を成功させようと訴えています。
日本原水協の高草木博事務局長は「被爆者を含む2000人の日本の人々がニューヨークに向かう。被爆者たちは、世界のどこにもヒロシマ、ナガサキを繰り返させてはならないというメッセージをたずさえている」とのべています。
参加団体には、日本被団協、全労連、新婦人などが名を連ねています。
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