2010年2月13日(土)「しんぶん赤旗」
貧困なくせ 仕事よこせ
中央総行動に7000人 実行委主催
“内部留保の還元を”
貧困の根絶など国民要求の実現めざす「中央総行動」が12日、東京・霞が関で行われました。全労連などの労働組合と市民団体でつくる実行委員会の主催。暮らしや営業の危機打開を求めて全国から約7000人が集結し、「なくせ貧困」「仕事をよこせ」と怒りの声を上げました。
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2波にわたる総決起集会が開かれた日比谷野外音楽堂。「同じ仕事で派遣から請負になり、最後は首を切られた」。資生堂の工場で8年半働いた女性(53)は告発し、働くルールの確立を求めました。壇上には労働者派遣法の抜本改正を求める25万人の署名が積まれました。
「働きたくても現場がない」と訴える建設労働者。同じく仕事がない東京・大田区の中小業者が「大企業の内部留保をはき出させよう」と呼びかけると、「そうだ」との唱和が起きました。
全労連の大黒作治議長はあいさつで、「大企業は内部留保を使って社会的責任を果たせ。これが国民の声であり、願いだ」と強調。建設首都圏共闘の瀬田宗一議長は、「熱い心で政治、大企業を動かし、仕事と暮らしを守ろう」と訴えました。
「月に5日ほどしか仕事がない。30代の息子と2人で年収は200万円もない」。埼玉県松伏町から来た大工(66)は嘆きました。現状では後継者も育たないと指摘します。「大企業だけが生き残る社会だ。国や政治家は庶民の生活実態を見ろ。まずは賃上げで景気を回復してもらいたい」
各集会では、日本共産党の小池晃参院議員が激励あいさつしました。
集会を前後し、各省庁前などで要求宣伝。国会までデモ行進しました。
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