2010年2月13日(土)「しんぶん赤旗」
核兵器のない世界へ
国際条約交渉の契機に
世界大会成功「呼びかけ」 実行委総会
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原水爆禁止世界大会実行委員会の65回総会が12日、東京都内で開かれ、原水爆禁止2010年世界大会は、「核兵器のない平和で公正な世界のために」をテーマにし、8月2日から9日まで広島と長崎の両都市で開くことを決めました。世界大会への参加と賛同をよびかける「呼びかけ」文と、「世界大会の成功めざす運動」も採択しました。
総会では、日本被団協の田中照巳事務局長らのあいさつのあと、世界大会の運営委員会代表の一人、野口邦和氏(日本科学者会議・原子力問題研究委員長)が、2010年世界大会の意義と役割について、報告。オバマ米大統領のプラハ演説など昨年を振り返って、「核兵器のない世界」を求める流れが世界の本流になったと指摘。「核兵器の廃絶を規定する条約の早期締結をもたらす多国間交渉の開始を求める契機となる大会にしよう」と語りました。
「呼びかけ」文では、被爆国の運動として、「核兵器のない世界を」の署名をはじめ多様な行動を発展させて、NPT(核不拡散条約)再検討会議(5月)が開かれるニューヨークでの行動を成功させることが強調されています。
「世界大会の成功めざす運動」では、核廃絶署名を、首長・議長をはじめ各界の人々と協力し住民ぐるみの運動に発展させて、大きな非核・平和のうねりをつくりだすことを呼びかけています。
討論でも、各団体から、NPT再検討会議にむけて署名活動を爆発的に推進したいなど、草の根の運動を強める決意と経験がこもごも語られました。
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