2010年2月11日(木)「しんぶん赤旗」
医療費
窓口無料化 国として
参院調査会参考人質疑 山下議員が質問
参院・国民生活・経済に関する調査会は10日、「社会保障と暮らし」をテーマに参考人質疑を行い、日本共産党の山下芳生議員が質疑しました。
山下氏は、自治体として高齢者・子どもの医療費窓口負担を無料にしている長野県原村の清水澄村長に「無料化について村民の受け止めや効果はどのようなものか」と質問。清水村長は「収入が減った人や子育て世代から『ありがたい』との声が上がるなど、村民はおおむね肯定的に受け止めている。1人当たりの医療費も県平均を下回っており、財政上も有効だと感じている」と答えました。
山下氏は「このような制度は国の制度としてやるべきだ」と述べ、見解を求めました。
清水村長は「考えていることは同じだ。国の制度でできるなら素晴らしい。医療費も下げることができる」と述べました。
また山下氏は、東京家政大学名誉教授の樋口恵子氏に対して「(新聞紙上で)介護保険制度における利用者の原則1割負担を見直したいと発言しているが、その背景・趣旨はどういうことか」と質問。樋口氏は「最近の貧困や格差の増大の中で思ったことだ。ここ数年来、1割負担が重いため利用を抑制しているお年寄りの話もよく聞くので、そういう発言をした」と答えました。