2010年2月10日(水)「しんぶん赤旗」
消費税頼み最悪の選択
鳩山政権増税の動き批判
なくす会結成20年フォーラム
消費税をなくす会結成20年記念フォーラム「どうなる どうする日本経済」が9日、東京都内で開かれ愛知、大阪なども含めて約120人が参加しました。主催は「消費税をなくす全国の会」。
鳩山政権は「4年間は消費税を上げない」と公約したにもかかわらず、消費税の議論は避けて通れないとの閣僚発言など政権内で増税への動きが加速するなかで開かれました。
主催者あいさつした常任世話人、杵渕智子さんが消費税をなくす全国の会結成以来の活動にふれ、増税反対の国民世論を背景に10年以上増税を許さなかったなどの活動を紹介しました。
非正規雇用労働者全国センター事務局長の井筒百子さんの講演に続いて、「暮らしと経済研究室」主宰の山家悠紀夫さんが「暮らしからみた新政権の予算、そして消費税」と題して講演。2010年度予算について全体が大借金予算となったと指摘。社会保障の拡充はまだ必要だが消費税に頼らなくても財源はできるとして「ムダな支出、特に軍事費の削減」「大企業、高額所得者など負担能力のあるところに」などをあげました。
また、消費税増税に頼るのは最悪の選択だとして(1)消費税は負担が貧者に重く、富者に軽い(2)中小・零細企業に厳しい(3)景気を悪くする―をあげて、増税反対を訴えていこうとよびかけました。
参加者からは「不況で売り上げが減り、消費税を払えず滞納する人が増えている。消費税の増税などとんでもない。食料品などの消費税はすぐに減税を」(中小業者)などの意見がだされました。
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