2010年2月9日(火)「しんぶん赤旗」
「新基地造らせぬ先頭に立つ」
稲嶺市長が初登庁
名護
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沖縄・名護市長選(1月24日投票)で、辺野古への新基地建設反対を掲げ、自公が推す現職候補を破って当選した稲嶺進市長=共産、民主、社民、社大各党などが推薦=が8日、初登庁しました。
稲嶺新市長が市役所に到着すると、つめかけた市民から指笛と歓声が起こり拍手に包まれました。
「みなさんの思い、そして名護市が変わる、名護市の夜明けを告げるスタートです」。市役所入り口前で就任式に臨んだ稲嶺市長は、「今回の選挙で、辺野古の海に新しい基地は造らせない、公正・公平・透明性・説明責任をお約束してきました。市民投票以来13年の思いが、今回の選挙で民意として一つにまとまり、明確な判断が示されたものと認識しています」と改めて強調しました。
式後の記者会見でも、「“造らせません”という信念を貫き、しっかり市民の先頭に立って申し上げていきたい」と重ねて決意を語りました。
新市長に花束を渡したのは、小学6年生(13)。母親(48)は「この子は、市民が新基地ノーの思いを示した市民投票の年に生まれました。この子たちの将来のためにと頑張ってきました」と語ると、小学生もはにかみながら「やってもらわないと困ります」と一言。
ヘリ基地反対協議会の市民らは「市民とともに辺野古新基地を止めよう」の横断幕を広げて歓迎。同会の大西照雄代表委員が喜びをかみしめます。「苦節13年。市民投票で勝利しながら市長選では3回負けてきました。それでも展望を失わず、ここまでこれた。市長と市民が一つになって最終決着、新しい展望をひらく第一歩にしたい」