2010年2月7日(日)「しんぶん赤旗」
「公務非正規」待遇改善を
佐賀 自治労連が交流集会
労組に1200人加入
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「官製ワーキングプア」と呼ばれる自治体や公共サービスの非正規雇用労働者の待遇を改善しようと、自治労連は6日、第18回自治体非正規雇用・公務公共関係労働者全国交流集会を佐賀県唐津市で開き、全国から200人以上が集まりました。
大場みゆき自治体非正規雇用・公務公共関係評議会議長は、「この1年、私たちはたたかいを広げ、昨秋には1200人の非正規雇用の仲間が組合に加入しました」と強調。「私たちの仕事を地域の人たちに理解してもらい、働く仲間と深い絆(きずな)をつくっていきましょう」とあいさつしました。
各地の労働者が発言。地元唐津市からは、非正規雇用の保育士などの労組結成を報告。「正規職員の働きかけで、臨時職員が加入しました。正規と非正規の連帯が重要です」と強調しました。
東京自治労連公務公共一般世田谷トラスト分会は、「契約3年目での雇い止めを2回撤回させ、組合員を5倍にした」と報告。山口自治労連は、「介護職員処遇改善交付金の積極活用を事業所に求め、多くの職場で月額1万円以上を支給させた」と発言しました。
猿橋均自治労連書記長は、「住民のいのちと暮らしを守ることと労働者の待遇改善を一体にすすめていこう」と呼びかけました。松原秀一非正規公共評事務局長が基調報告を行い、春闘で賃金・労働条件改善や雇い止め阻止でたたかうことを提起しました。
伊藤圭一全労連調査局長が最低賃金引き上げと公契約法・条例づくり運動について講演しました。
交流集会は7日まで行われ、七つの分科会などで、契約更新問題や民営化、業務委託などのたたかいについて経験を交流します。