2010年2月6日(土)「しんぶん赤旗」
米政府「プリウス」調査
10日に下院委が公聴会
【ワシントン=西村央】米運輸省の道路交通安全局(NHTSA)は4日、トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」2010年モデルについて、ブレーキ問題での正式調査を開始したと発表しました。今月10日には、アクセルペダルの不具合にともなう大規模リコールで下院監督・政府改革委員会での公聴会が開かれます。
発表に関する声明によると、正式調査に踏み切るのは、消費者からでこぼこ道などで瞬間的にブレーキが利かなくなるという苦情が寄せられているため。その数は124件となっており、実際に衝突につながった4件も含まれています。
声明のなかでラフード運輸長官は「安全はわれわれの最優先事項」であり、「今後も厳重な監視を続けていく」と表明しています。
ラフード氏は10日、アクセルペダル不具合によるトヨタ車リコール問題について、下院監督・政府改革委員会の公聴会で証言します。
一方、同委員会のタウンズ委員長(民主)は公聴会を前に、北米トヨタの稲葉社長に書簡を送り、同社の小型トラック「タコマ」が予期しない急加速を引き起こす恐れがあるとのクレームに関し、安全対策について7点にわたって質問。回答を8日までに寄せるよう求めています。