2010年2月3日(水)「しんぶん赤旗」
米軍事費は過去最大
【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領が1日に発表した2011会計年度の国防総省予算は7083億ドル(約64兆円)で、初めて7000億ドルを突破し、過去最大となりました。
義務的経費などの基礎部分は5489億ドルで前年度比180億ドルの増額。イラク、アフガニスタンの戦費など裁量部分に1593億ドルを計上し、10年度補正予算として、3万人のアフガン増派などの戦費330億ドルを要求しています。
今回の軍事予算は、同時に発表された「4年ごとの国防計画見直し」(QDR)の実施初年度の予算となります。「現在の戦争と将来の紛争」のいずれにも対応できるよう、最新鋭兵器の開発・調達をすすめるとして、アフガン戦争で必要な無人機やヘリの購入拡大、次世代戦闘機F35や次世代弾道ミサイル潜水艦の開発などが盛り込まれています。
一方でC17長距離輸送機の調達などについては中止します。
核兵器所管のエネルギー省は、核不拡散のための予算を前年度比5億5000万ドル増の27億ドルとしました。米国が保有する核兵器の維持・管理、インフラ整備のための予算は7億5000万ドル増の81億ドル。核拡散の危険低減と、核実験なしに核兵器の信頼性、安全性を維持するためなどと説明しています。
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