2010年2月3日(水)「しんぶん赤旗」
賃金 最大の減少率
09年 現金給与3.9%マイナス
厚生労働省が2日発表した2009年の毎月勤労統計調査(速報値、従業員5人以上の事業所)によると、基本給、残業代、一時金などを合わせた現金給与総額は、前年に比べ3・9%減と、3年連続でマイナスとなりました。減少率は、比較可能な1991年以降で過去最大となりました。
内訳は、基本給が1・2%減、一時金が12・1%減、残業代が13・5%減。一時金と残業代の減少幅は、過去最大となりました。
製造業における現金給与総額の減少率は7・1%で、全産業平均より大きくなっています。特に、30人以上の事業所で8・0%減と、規模が大きくなるほど落ち込みが激しくなっています。
同時に発表された09年12月の現金給与総額は前年同月比6・1%減で、19カ月連続で前年を下回りました。
このうち一時金は10・6%の減と、12月の減少率としては過去最大です。
賃金の大幅な低下は、「国内需要」をますます減少させ、景気をさらに悪化させます。この悪循環を逆転させる賃上げが必要です。
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