2010年2月1日(月)「しんぶん赤旗」
子どもの貧困 なくそう
全国ネット準備会を設立
「子どもの貧困」をなくそうと運動を広げてきた福祉・教育の関係者らが31日、「『なくそう!子どもの貧困』全国ネットワーク準備会」を設立しました。同日、東京都豊島区内で開かれた、同会設立を呼びかけるシンポジウム「つながろう!市民発 子どもの貧困解決政策へ」には教員、保育士、学生、地方議員ら330人が参加しました。
私立高校に通う女子生徒は、新しい奨学金制度設立のための募金活動や私学助成の拡充の署名にとりくんでいることを報告。「友だちの話ではなく、自分自身がいつ学校に通えなくなるかわからないんです。黙って机に向かって勉強している場合じゃない」と話しました。
このほか、高い学費に苦しんでいる大学生、病気や事故などで親を亡くした遺児、クリスマスに国会議員への要請や東京・渋谷でのパレードにとりくんだ高校生らが「お金の心配なく学べる環境をつくりたい」などと訴えました。
公立小学校の事務職員は、教育費の私費負担を抑え、できるだけ公費化していく努力について語りました。
児童相談所の児童福祉司は、虐待の背景に経済的困難と社会的孤立、就労の不安定が密接にからみあって存在していることを指摘。家庭をサポートする自治体の試みを紹介しました。
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