2010年2月1日(月)「しんぶん赤旗」

主張

「赤旗」創刊82周年

新しい政治の探求をともに


 「しんぶん赤旗」はきょう、1928年2月1日の創刊から82周年を迎えました。日ごろのご愛読に感謝するとともに、ひきつづき一人でも多くの方に読んでいただけるよう、力をつくす決意です。

 「赤旗」は創刊いらい、平和と民主主義、生活向上を願う国民の立場に立った編集をつらぬいてきました。いま日本の政治は半世紀以上の自民党政治に退場の審判が下り、それに代わる政治へ向けた、国民的規模での探求が始まっています。変化の本質や現状を打開する展望についてタブーなく真実を伝える「しんぶん赤旗」の役割は、いよいよ大きくなっています。

国民の要求から出発して

 「『赤旗』は面白い。内容がある」「他紙にない独特の視点があって、結構気に入っている」―新しく読者になった方やこれまで保守といわれた方から、このような声が寄せられているのもその表れです。

 昨年の総選挙で自公政権に終止符を打った国民は、先日の沖縄・名護市長選での勝利など、日々「声をあげれば政治は変えられる」との思いを強めています。同時に、米軍基地問題での迷走や後期高齢者医療制度廃止などの先送りや後退、「政治とカネ」の問題で、新政権への不満も強めています。

 こうしたなかで「しんぶん赤旗」は国民の苦難によりそい、要求から出発して、どうすれば日本の政治をさらに一歩すすめることができるのか、国民とともに探求する立場をつらぬいています。

 新政権が迷走を重ねる沖縄の基地問題でも、県民・国民が切望する米軍普天間基地の無条件撤去の立場に立ち、政府は「移設条件付き」の立場を改めるべきだと迫り続けています。迷走をもたらしている、「米軍は抑止力」「日米安保がある」といった呪縛(じゅばく)をぬけだすよう求め、「基地のない沖縄、日本」を実現する道を探っていきます。

 鳩山由紀夫首相と小沢一郎民主党幹事長をめぐる「政治とカネ」の問題でも、「しんぶん赤旗」は独自の取材で小沢幹事長のもとに中堅ゼネコン「水谷建設」から裏献金が渡っていた疑惑をスクープしました。真相解明に力をつくすとともに、政治的道義的責任を追及し、金権腐敗の根源にある企業・団体献金の全廃を求めていきます。

 国民の暮らしによりそい、生活と営業を守る立場をつらぬいているのは、文字通り「しんぶん赤旗」の真骨頂です。異常な雇用破壊で、昨年末も各地で「派遣村」が出現しました。赤旗記者は年末年始も「派遣村」に足を運び、仕事も住まいも奪われた方の声を伝えてきました。大企業に内部留保を還元させ、税と社会保障の本来の姿を取り戻して経済危機を打開する展望を明らかにしているのも、「しんぶん赤旗」ならではです。

新聞のあり方が試される

 時代の大きな変わり目は、新聞などマスメディアにとっても、そのあり方が試されるときです。

 米軍基地問題が大きな争点になり「基地なくせ」の声が高まるなかで、ほとんどの新聞が「日米関係が壊れる」と“脅し”の大合唱に終始するのは日米軍事同盟を絶対視する立場しかないためです。

 「しんぶん赤旗」は、日米同盟や大企業の利益をタブーにしない、科学と国民の目を持ちます。激動のなかでこそ「しんぶん赤旗」が果たす役割が大きいことを実感し、そのための力をつくす決意です。


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