2010年2月1日(月)「しんぶん赤旗」
「怖い」あわや人直撃
米軍機部品落下 被害者が状況証言
米海軍厚木基地(神奈川県大和、綾瀬市)の米空母艦載機から金属製部品が落下し、神奈川土建一般労組の組合員、山口松三さん(55)=配管工=の住宅を直撃した事故について、山口さんが31日、状況を話しました。
山口さんのお見舞いに訪れた同労組の荒川衆一常任中央執行委員、同大和支部の佐野美幸書記に語ったもの。日本共産党の、はたの君枝参院神奈川選挙区予定候補、松本春男、上田博之両綾瀬市議が同席しました。
山口さんによると、事故当時の28日午後2時15分ごろ、山口さんは不在でしたが、1階には山口さんの妻がおり、2階では大工が空母艦載機による爆音対策のための防音工事の作業を行っていました。2階ベランダに、作業のため2枚のガラス窓が立てかけてありました。そこに、金属製物体(直径約3センチメートル、長さ56・5センチメートル)が突然落下。雨どいを突き破り、ガラス1枚を割り、窓枠はつぶれました。
山口さんが帰宅したのは午後3時前。金属製物体に記された英文字を見て「米軍のじゃないかと思った」といいます。
はたの氏が「奥さんや大工の方の様子はどうですか」と尋ねると、山口さんは▽飛行する米軍機の爆音で、妻が落下時の被害音は聞こえなかったと言っている▽大工が作業現場にこわくて行けない、落下地点との距離が数十センチだったと言っている―ことを明かしました。
山口さんは訴えます。「妻が『こわかった』と言っています。ちょっと落下場所が違えば、妻の上に落ちていた可能性もある。米軍には気をつけてほしい」
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