2010年1月29日(金)「しんぶん赤旗」
「関係者」発言
「報道に介入しない」
山下議員に 総務相が約束
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日本共産党の山下芳生議員は28日、参院総務委員会で、原口一博総務相が小沢一郎民主党幹事長の政治資金疑惑にかかわって、「『関係者』という報道は、何の関係者かわからない。電波という公共のものを使ってやるにしては不適だ」(19日の記者会見)とメディア批判ととれる発言をおこなったことについて反省を求めました。原口総務相は「所管の大臣としてののりを越えないような慎重な発言をすべきだと考える」と述べました。
山下氏は、「放送を所管し、放送の停止や制限を命じる権限を持つ総務大臣が放送や報道にかかわる発言をするときは慎重でなければならない」と指摘し、「『情報源の秘匿』は国民の『知る権利』と表裏一体だ」と主張しました。原口総務相は「情報源を秘匿しないと出てこないものもたくさんある。マスコミの報道に介入するつもりはない」と述べました。
山下議員は「報道の役割は、権力を監視することだ。政権与党の実力者が厳しい批判にさらされるのは常だ」と強調しました。