2010年1月29日(金)「しんぶん赤旗」
米軍機が部品落下 民家直撃
神奈川・原子力空母の艦載機
米海軍厚木基地のある神奈川県綾瀬市で28日、飛行中の米軍艦載機が鉄パイプ状の物を落とし、民家の屋根などを壊しました。米軍側は同日夜の記者発表で厚木基地所属のFA18Eスーパーホーネットが同機の部品を落としたことを認めました。原因は調査中だとしています。
同市基地対策課によると米軍機からの落下物は直径約3センチ、長さ約50センチ。午後2時15分ごろ、基地北西部に隣接する綾瀬市大上の木造2階建て民家に米軍機の上空通過直後、鉄パイプ状の物が落下し2階屋根の雨どいを突き破り、防音工事のためベランダに立てかけていた窓ガラスを割りました。午後3時半ごろ居住者が市へ通報しました。人的被害はありませんでした。
厚木基地には原子力空母ジョージ・ワシントンの艦載機が所属しています。ジョージ・ワシントンは昨年11月下旬から横須賀基地に入港し、定期整備期間に入っています。1月から厚木基地を拠点に艦載機の訓練飛行を本格化させていました。綾瀬市内では昨年2月にも今回と同型機が部品を落下させています。
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