2010年1月25日(月)「しんぶん赤旗」
「派遣村」後を支援
ワンストップの会が相談会
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「公設派遣村」で命をつないだ人の生活再建を支援しようと「年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会」(代表・宇都宮健児弁護士)は24日、東京都内で相談会を開き、生活保護から就労、住居、医療などの総合相談に50人以上が訪れました。
公設派遣村が終わって1週間たちますが、建設現場で働いていた男性(22)は「就職活動をしていますが見つからない。携帯電話を持つ余裕もなく、一人暮らしを始めて孤独です」と話しました。
製造業派遣などで働いてきた男性(45)は「アパートに入れたが仕事はこれから。職業訓練を受け、安定した仕事につきたい」と語り、全労働省労働組合の証明写真撮影サービスを受けていました。
住居がまだ決まらない人も。ワンストップの会の支援でカプセルホテルに滞在している男性(38)は「保証人がないと拒否されています。今日、物件を紹介してもらい何とか住居を確保したい」。
「派遣切り」された男性(41)は「アパートも決まり児童福祉の仕事を紹介してもらった。今日は恩返しでお手伝いです」と話し、相談者の案内などを行っていました。
ワンストップの会の井上久さん(全労連事務局次長)は、「都が支援事業を打ち切った18日以後も毎日相談がきており、恒久的なワンストップサービス(一括総合相談体制)が必要になっています。住居は決まったものの仕事がない人が多く、公的就労の拡大なども急務です」と話していました。