2010年1月23日(土)「しんぶん赤旗」

廃絶の機運 結実させよう

非核政府の会が常任世話人会

　非核の政府を求める会は２１日、東京都内で常任世話人会を開き、この１年間の非核平和をめぐる変化をふまえて、ＮＰＴ（核不拡散条約）再検討会議が開かれる今年の抱負・課題について活発に論議しました。

　この中で、「“核兵器のない世界”をこれほどポピュラーな言葉にしたオバマ大統領の功績は大きい」「核兵器廃絶について自治体職場で首長といつでも話せる環境が生まれている｣など､核兵器廃絶をめぐる機運の高まりについてこもごも発言。

　同時に、ＳＴＡＲＴ（戦略兵器削減条約）後継条約をめぐる米ロ交渉、ＣＴＢＴ（包括的核実験禁止条約）批准やカットオフ（兵器用核分裂物質生産禁止）条約交渉の行き詰まり等、直面する諸困難についても明らかにし、今日の機運を核兵器の廃絶に結実させるためには、国民的な運動と世論喚起がますます大事だと強調されました。会として、５月のＮＰＴ会議に向けて、「オバマ、鳩山両政権が固執する核抑止力論の打破が重要」「すみやかに核兵器廃絶条約の交渉に入れるかどうかが焦点」「核兵器廃絶にとって『核密約』破棄は不可欠」などの国民的合意を広げていくことを申し合わせました。

　今年の全国総会を６月２０日（日）に東京都内で開催することを確認しました。