2010年1月22日(金)「しんぶん赤旗」
“天の声”より民の声聞け
志位委員長、小沢氏招致を要求
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日本共産党の志位和夫委員長は21日、国会内での記者会見で、民主党内で小沢一郎幹事長の政治資金疑惑にかんして検察やマスメディアの報道をけん制する動きが起きていることへの見解を問われ、同党の態度を批判しました。
志位氏は、「国民の圧倒的多数が、疑惑について説明責任を果たし、真相を明らかにせよと求めているのだから、民主党がやるべきことは、まずは自浄能力を発揮し、自らの手で真相を明らかにすることだ」と指摘。「にもかかわらず、それをやらずに、検察の厳正・公正な捜査や、はてはメディアの報道に事実上の圧力を加える動きを行うというのは、やってはならないことだ」と強調しました。
志位氏は、「民主党には、“天の声”より“民の声”を聞け、と強くいいたい」と求めました。
また、「この問題で本当に国会が実のある真相究明を行う上で、小沢氏の国会招致は避けて通れない」と指摘。検察・司法がやることは刑事責任の追及に限定されるが、「政治家の政治的・道義的責任の有無を究明できるのは国会だけだ」と強調しました。
ロッキード疑獄のときの両院議長裁定(1976年4月21日)で、国会は政治的・道義的責任の有無についても、国政調査権を発動して調査を行うということが確認されていることにもふれながら、「検察・司法と国会が『車の両輪』として究明を行ってこそ、こうした問題は解決していくことができる。小沢氏も、やましいことがないというならば、招致に応じられない理由はないはずだ」と指摘しました。
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