2010年1月20日(水)「しんぶん赤旗」

地球規模の同盟確認

現行安保50周年 日米が共同文書


 日米外交・軍事閣僚で構成される日米安保協議委員会(2プラス2)は19日、現行日米安保条約署名50周年に当たっての共同文書を発表しました。鳩山由紀夫首相の「談話」も出され、日米同盟深化に関する日米間の共同作業の「成果」を「年内に示す」と表明しました。


 声明は、「日米安保体制は、アジア太平洋地域における繁栄を促すとともに、グローバル(地球規模)及び地域の幅広い諸課題に関する協力を下支えする」などとして、前自公政権同様、地球規模の日米同盟路線を継続・強化する姿勢を鮮明にしました。

 沖縄をはじめとする在日米軍基地と米軍再編に関しては、「米軍の適切な駐留を含む抑止力を維持する現在進行中の努力を支持」するとして、米軍再編での日米合意の堅持を強調しました。一方、混迷する沖縄・米軍普天間基地「移設」問題については言及していません。

 声明はさらに、地球規模の日米軍事協力の一環として、ソマリア沖などでの「海賊対処」をあげています。

 鳩山首相の談話では、“米軍のプレゼンス”は、アジア太平洋地域の「公共財としての役割を今後とも果たしていく」と主張。「日本防衛」の建前を超えた日米同盟の現状を肯定しました。

 共同文書の発表は、昨年当初から模索されていましたが、普天間基地問題をめぐる混迷で米側から難色が示されていました。しかし、今月12日の日米外相会談で、発表を最終的に決定しました。



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