2010年1月18日(月)「しんぶん赤旗」
イスラエルはひどい9割 攻撃的8割
海外での印象 国民は“反省”
政府機関の世論調査
【カイロ=松本眞志】「イスラエルは攻撃的な国」―同国民の8割が海外での自国のイメージについてこのように考えていることが昨年末に行われた政府機関の調査で明らかになりました。
エルサレム・ポスト紙の報道によると、イスラエル政府機関は昨年12月にユダヤ系イスラエル人の成人495人を対象にアンケート調査を実施しました。回答者の91%がイスラエルが世界で「ひどい」と思われていると答え、80%がイスラエルが「攻撃的な国」だと思われていると回答しています。また、85%がイスラエルの海外でのイメージを改善したいと述べています。
世論調査結果は、一昨年暮れから昨年にかけてのパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃にみられるイスラエルの強硬な軍事政策や最近の政府高官のタカ派的発言が反映しているとみられます。昨年12月、イスラエルのリーベルマン外相は中東和平問題について「今後10年ないし20年間は包括和平の機会をみることはないだろう」と発言。国民から解任を求める声が上がりました。