2010年1月18日(月)「しんぶん赤旗」
エクアドル「市民の革命」3周年
医療・教育・農業で成果
コレア政権 15万人が祝う
【アンバト(エクアドル)=菅原啓】エクアドル中央高原の都市アンバトで16日、コレア左派政権の開始した「市民の革命」3周年を祝う式典が行われました。
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トゥングラウア県の県都アンバトには、米国や多国籍企業の支配を排して、国民生活向上のために尽くしてきたコレア政権を支持する国民約15万人が全国からバスを連ねて集まりました。
会場となった市中心部は与党・国民同盟の旗の色で「緑の海」となりました。
熱狂的な握手攻めをかいくぐり登壇したコレア大統領は「市民の革命」の方向は、貧しい人々、若者たち、先住民とともにあるとのべ、この革命をさらに発展させるよう呼びかけました。
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大統領は、2007年1月の就任以降の成果として、医療関連予算の倍加による公立病院の改修、18万戸の住宅建設、1万2千人の新規教員養成などをあげました。
特に教育分野では、制服や教科書の無料支給、インターネット設置などを通じて、私立学校よりも公立学校の方が優れている状況をつくる決意を明らかにしました。
農業分野では、中小農家への融資を拡大して生産を支援し、その結果、3年前は輸入に頼っていた牛乳を100%国内生産にすることができたと報告しました。
大統領は、こうした成果を収めるうえで、政治勢力の「力関係を変える必要があった」と指摘。06年の初当選の大統領選から6回の選挙・国民投票で連続的に勝利してきた戦略の重要性を強調しました。