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2010年1月16日(土)「しんぶん赤旗」


中央委員会が推薦する中央役員候補者名簿の提案にあたって

幹部会副委員長 浜野 忠夫

 日本共産党第25回大会3日目の15日、浜野忠夫副委員長が報告した「中央委員会が推薦する中央役員候補者名簿の提案にあたって」は、次のとおりです。

 中央委員会が党規約第13条にもとづいて推薦する、次期中央委員会を構成する候補者名簿について報告します。

 中央委員会が推薦する中央役員候補者は、中央委員162人、准中央委員35人、計197人です。その方がたの氏名は、皆さんにお配りしている中央役員候補者名簿のとおりです。

 この中央役員の推薦名簿は、第25回党大会決議案と、さきほど承認された「第25回党大会における中央委員会の選出基準と構成について」に示されている考え方を基本にして作成しました。また、中央役員とその役職は、党規約の精神にもとづいた組織上の任務分担、機能の分担であって、身分的な序列でないことを、あらためて確認して構成案を検討しました。そのいくつかの特徴について説明します。

 第一に、中央委員会は、中央委員会の選出基準にかない、第25回党大会決定を責任と気概をもって実践する同志たちによって構成するようにしました。

 第二に、中央委員会の正確・機敏な指導性を保障し、革命的な伝統と、理論、政治水準を継承発展させることが必要であります。中央委員会の構成案ではそのことを考慮し、一定の年齢に達している同志であっても、現在党中央および地方党組織で果たしている役割、蓄積された経験と知恵を生かすことを重視し、健康、家庭の条件などが許す場合、ひきつづき中央役員の推薦名簿に加えています。この立場から辞任を申し出た同志にたいしても、積極的に慰留し、多くの同志がそれに応えてひきつづき中央役員として活動する決意をされました。

 第三に、現在わが党の構成は女性党員が5割近くになっています。草の根で活動する支部では、多くのところで女性党員が指導的役割を果たし活動の中心になっています。また、地方政治の分野でも女性の同志が大きな比重を占め、重要な担い手となっています。ところが女性党員の置かれているさまざまな条件とそれへの党の対応の不十分さから、現在の中央委員会では女性の役員の占める比率は13%にとどまっています。今回はこうした状況を改善し、女性党員の果たしている役割にふさわしく、都道府県議会など地方政治の分野で活動している同志や、中央、地方で活動する幹部のなかから、できるだけ多くの女性の同志を抜てきする努力をおこないました。その結果、新たに中央委員に19人、准中央委員に8人、合計27人の女性幹部を中央委員会の構成に加え、再任する同志を含めると総計39人となり、現在から倍増する案となっています。しかし、まだ約2割であり、女性幹部の計画的養成はひきつづき努力する必要があります。

 第四に、今回の党大会決議案は、「将来を展望した幹部政策として、中央委員会の構成のあり方を見直し、とくに准中央委員については、後継幹部として成長することを任務として位置づけ、将来性のある若い幹部、新しい幹部、女性幹部の大胆な抜てきをはかる」としています。この幹部政策の具体化として、中央と地方で活動している30歳代、40歳代前半の同志を中心に35人を准中央委員に推薦しています。准中央委員に推薦しているこれらの同志は、次期党大会で、その間の活動実績を評価し、中央委員に推薦するかどうかを判断し、こだわりなく交代をはかるようにします。

 地方党機関や中央の専門部で活動する同志のなかには、今回准中央委員に推薦している同志よりも、経験も積み、指導力もある同志が多数存在しています。准中央委員に選出されたからといって、ただちに機械的に指導的任務につけるのでなく、党の将来を考え、後継幹部を育てるという幹部政策にもとづいて抜てきしたという趣旨をふまえて、それぞれの同志が幹部として成長するのに最もふさわしい、適切な任務配置にすることが大事だと思います。

 こうした新しい幹部政策上の結果として、准中央委員の配置が一部の都道府県委員会で多くなったところもあります。

 第五に、新たに中央委員、准中央委員に推薦している同志は74人であります。今回中央委員会が推薦する中央委員会の構成名簿197人の中で、新しく推薦している同志が占める比率は38%となっています。

 第六に、中央役員の推薦にあたっては、能力とともに品性を重視しています。

 第七に、前党大会で選出された中央役員で今回推薦されていない同志は21人です。17人は年齢・健康、家庭の条件などで辞任を自ら申し出られた同志であります。3人はこの間に病気で亡くなり、1人は病気のため途中で辞任の申し出を認めた同志です。今回中央役員を辞任される同志も、それぞれの条件に応じて適切な任務につき、長期にわたって蓄積された経験と知恵を生かし、党の前進のために引き続き積極的役割を果たしてもらうようにしたいと思います。

 以上が、中央委員会が推薦する次期中央委員会を構成する中央役員候補者名簿についての説明です。名簿をよくご検討ください。

 つぎに党規約第28条にもとづき、中央委員会が党大会に報告し承認を求める名誉役員の名簿について報告します。

 第22回党大会で名誉役員制度の実施要領として「20年以上の中央役員歴をもつ同志の中から推薦する」ことを決めています。この実施要領にもとづいて、今回新しく8人の同志を推薦しています。前党大会で名誉役員として承認いただいた59人の同志のなかで、この間14人の同志が亡くなりました。よって45人の同志を前党大会に引きつづき推薦しています。あわせて53人の同志を名誉役員として、党大会の承認を受けたいと思います。

 最後に、2008年7月の第6回中央委員会総会は、鍵浦俊文中央委員から、病気のため辞任したいとの申し出をうけ、それを承認し、中央委員の任を解きました。党規約第23条にもとづき党大会に報告し、承認を求めるものです。

 以上で、中央委員会が推薦する次期中央委員会を構成する中央役員候補者名簿と名誉役員名簿についての提案にあたっての報告を終わります。



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